![「元気な私」はメイクでつくる [かづきれいこインタビューコラム]](../../kazki_rehabili/img/main_kazki_365.gif)
【第2回】 メイクは、顔を上げて生きるためのテクニック
ハードな仕事が続き、疲れているのに、休めないとき。
今日は仕事に行きたくないなあ……と思うとき。
皆さんはどのように気持ちを切り替えていらっしゃるでしょうか。
私の場合は、やはりメイクで切り替えます。
講演会やテレビの収録など、始まる前はいつも心臓がバクバクいっています。
そんなときは鏡に向かい、自分らしい顔をつくっていくうちに「よしいける!」って思えるんです。
鏡の中の自分が元気な顔をしていると、気持ちまで元気になるんですね。
顔は、そのまま心につながる
私がリハビリメイクの仕事を始めたのは、私自身の経験からです。私には生まれつき冬になり寒くなると顔が真っ赤になるという悩みがありました。心臓に穴が空いているため、血流が悪くなるASD(心房中隔欠損症)という病気が原因です。冬の間は「赤デメキン」とからかわれるのがつらくて、ずっとうつむき、暗く沈みがちな性格ですが、夏になると顔色も普通になるため、性格まで明るく社交的になります。少女時代から「顔ってなんだろう」とずっと考えていました。
高校卒業後、私は化粧品を買い込み、自己流で赤い顔を隠すメイクを研究しました。「化粧が厚いよ」と友達に言われても、私には“顔が赤い"ままでいることのほうが嫌だったのです。
外観が心に与える影響は、はかりしれないものなのです。
顔を上げて生きていくためのメイク
30歳で手術を受けて心臓が完治したとき、私が何より嬉しかったのは、「顔」の悩みから解放されたことでした。その後、私は少しでも自分のような悩みをもつ人の役に立ちたいと、メイクを学び始めます。
現在、リハビリメイクを受けに全国から訪れる患者さんの中には、「ここで駄目だったら死のうと思っていました」とさえ言った人がいます。その必死な思いが、私にはよくわかります。見た目が自然で簡単にでき、何よりも自分自身が納得して、顔を上げて歩けるメイク――リハビリメイクとは、そんなメイクです。
メイクは周囲の人をも安心させてくれる
メイクとは自分にエネルギーを与えてくれるだけでなく、周囲の人を安心させるための優しさでもあることを、私は母から教えられました。母が病に倒れ50代の若さで亡くなったたときのこと。あとになって、がんと闘う苦しみのなか、母は私が見舞いに来る日だけ朝から一生懸命にお化粧をし、「お母さんは大丈夫だから」と小さな子どもと主人のもとに帰そうとしてくれ、私の行かない日は痛みとの闘いだったと、担当だった看護師さんから聞きました。
メイクのおかげで顔色もよく見えた母に、私自身どれほど安心し、勇気づけられたことでしょう。母の気づかいとともに、メイクの持っている力にあらためて感謝しました。
こうした経験が、私がメイクの仕事をするうえでの原点となっています。
「かづきメイク」の実践テクニックをこちらでご紹介しています

かづきれいこ
リハビリメイクの第一人者、フェイシャルセラピスト
傷ややけど痕のカバーや、それに伴う精神のケアを行う「リハビリメイク」を実施する組織を作り、また、一般の方を対象にした「かづきメイク」を全国カルチャーやREIKO KAZKI各サロンにて、レッスンを教える講師の育成に力を注ぐ。学会誌にリハビリメイクに関する論文を発表し、メイクの価値を高めるための活動にも力を注いでいる。






