「元気な私」はメイクでつくる [かづきれいこインタビューコラム]

【第4回】 看護師だからできる患者さんへのフォロー

患者さんにいちばん近い存在

患者さんの日々の生活をいちばん近くで見ていて、精神的にもフォローしてあげられるのは、身近にいる看護師さんだと思います。一人の医師には大勢の患者さんがいらっしゃり、生命のことを最優先に考えて治療にあたらないといけないからです。

病気や怪我による外観のトラブルは、患者さんの内面と深く結びついています。目立つ外傷があってもあまり気にしない方もいれば、他人から見れば気付かない小さなあざや傷が気になり、心を病んでしまう方もいます。外観のトラブルは、とても主観的なもの。また、医療的な治療が終わったあとは患者さん自身の問題となるため、徐々に消極的になってしまいます。今後の医療現場では今以上に患者さんのQOLの向上に力を入れることが必要となってくると思います。そして、それをいちばん理解してくださるのも看護師さんたちではないでしょうか。

メイクを治療の選択肢に

患者さんが「この傷を消したい」といったとします。客観的に見て、その傷を最も目立たなくする方法は手術かもしれないし、レーザー治療かもしれません。どの方法であれ、患者さん自身が結果に満足することがなによりも大切です。いろいろな手段がある中、メイクは自分自身ででき、嫌なら取ればよく、副作用もないといった利点があります。治療前のシミュレーションや治療中のケアなど、医療の中にメイクによるケアまでを含めていくことで、患者さんの心の負担を和らげることができます。そのためにも、ぜひメイクを治療の選択肢に加えていただきたいと思います。

私は今、看護科の大学院でリハビリメイクの講義をしていますが、生徒さんたちの勉強熱心さには頭が下がります。こんなことを言っていた生徒さんがいましたね。

「患者さんより自分が先だよね。麻酔からさめた患者さんが最初に見るのが、夜勤明けのげっそりしたクマだらけの顔じゃ、トラウマになっちゃうもの(笑)。まず、私たちが元気でいなきゃ!」

「元気な私」はメイクでつくる

「かづきメイク」の実践テクニックをこちらでご紹介しています

かづきれいこ

かづきれいこ

リハビリメイクの第一人者、フェイシャルセラピスト

傷ややけど痕のカバーや、それに伴う精神のケアを行う「リハビリメイク」を実施する組織を作り、また、一般の方を対象にした「かづきメイク」を全国カルチャーやREIKO KAZKI各サロンにて、レッスンを教える講師の育成に力を注ぐ。学会誌にリハビリメイクに関する論文を発表し、メイクの価値を高めるための活動にも力を注いでいる。

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